2012年 01月 21日
白いリボン
「白いリボン」とは、純真で無垢、といった意味合いがあるそうです。
第一次世界大戦前夜の北ドイツの小さな村が舞台。
この村で、あるドクターの落馬事故をきっかけに様々な悪質な事件が繰り返される。
個人的にはこの先生は良かった。
悪意、暴力、嫉妬、妬み等
人間のドロドロした部分が描かれている作品だと思います。
モノクロ映像に続き、内容も全く希望がないのですが
こうしてドイツはナチへと傾向していったのでは?と思わずにはいられないストーリーでした。
正しい事を言う者を排除する異様な空気。
子供だと思って甘く見ている大人。
ドクターの落馬事故以外にも男爵家の家事や子供の失踪など
不自然な事件が相次ぐ中で
その犯人が誰なのかは最後までわかりません。
観ている人の想像にまかせるといった感じなのでしょう。
こんなに希望のないストーリーも珍しいと思いましたが
ドイツの負の時代を語る上ではとても重要な作品なのでは、と思いました。
もちろん作りものではありますが
子供達の迫真の演技にはホントびっくり
暗い、闇の中にいるような映画ですが
数々の賞を受賞している作品ですし
とても考えさせられる作品なので
もし元気のある人は一度ご覧になられてみてもいいと思います。