2015年 07月 05日
もうひとりの息子
胸にそっと残る作品でしたね
イスラエルとパレスチナ。
出生時に取り違えられた二人の息子を通して、
それぞれの家族の深い思いやつながりを描いています。
民族間の確執、末永きに渡り対立している土地問題。
けれど、本当に大切な事は血のつながりだけでなく
民族の違いとかではないはずなんですよね。
この世界に常に何よりも一番必要で非常に大切なものは「愛」。
ただ「愛」って多くの古今東西の著名人やミュージシャンや芸術家達が
いつの時代にも提言したり歌ったり叫んだりしている。
でも言葉にすると何となく軽くなってしまう気もして、
やはり自分の身をもっていろんな経験を経て
「愛」の本質というか、そういったものに気付かされないと
うわべだけのなまぬるい表現に感じてしまいがちだと私は思ってしまいます。
John Lennonの「Love」は素晴らしいと思います
好みの問題と表現の仕方一つなのかもしれませんね。
私自身も「愛」をテーマにした歌詞を書いているので、
そういった意味でもたくさんの表現者や芸術作品を見て感じる事は非常に勉強になります。
とにかく、この映画は
「愛情」「憎しみを越える事の重要さ」「血のつながり以上の絆」等
様々な要素が取り込まれた素敵な作品だと感じました。
素晴らしい作品を製作して下さった全ての方々に心より感謝申し上げます。